機体登録の更新中は飛行許可を出せない?2025年6月の国土交通省通達とは

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2025年6月13日、国土交通省よりドローンユーザーにとって重要な方針が発表されました。それは、「機体登録手続き中にある無人航空機は、DIPS2.0を通じた飛行許可・承認申請ができなくなる」という新たな運用ルールの明確化です。

この発表により、今後の申請手続きや飛行スケジュールに大きな影響が出る可能性があります。本記事では、国土交通省の通達内容をもとに、対象となる状況、手続き上の注意点、そして今後の対策について詳しく解説します。


1. 今回の通達内容の要点

登録手続き中の機体では飛行許可・承認の申請が不可に

国土交通省は、「登録の有効期限の更新をはじめとする機体登録に関する各種手続き中の機体は、DIPS2.0を利用した飛行許可・承認申請ができない」と発表しました。これまでは、手続き中であっても申請画面に機体が表示されることがありましたが、今後は選択すらできなくなります。

対象となる機体の状態

  • 新規登録申請中
  • 登録内容修正中(記載ミス・所有者変更など)
  • 登録の更新申請中

これらの状態の機体は、飛行許可・承認の対象外となります。

申請可能になるのは「登録完了後」

登録作業が完了し、DIPS2.0のステータスが「登録完了」と表示された機体のみが、飛行許可・承認の申請対象となります。


2. DIPS2.0でのステータス確認方法

DIPS2.0では、自身の申請状況や機体の登録状況をリアルタイムで確認できます。確認方法は以下の通りです:

  1. DIPS2.0(https://www.dips.mlit.go.jp/)にログイン
  2. メニューから「申請状況確認/取下げ/支払い」を選択
  3. 機体登録一覧の中から、対象機体のステータスを確認

「審査中」「修正依頼中」「受付中」と表示されている場合は、まだ申請対象にはなりません。「登録完了」または「更新完了」など、確定状態である必要があります。

※操作マニュアルは こちらをご確認ください。


3. なぜこの変更が導入されたのか?背景を探る

この変更は、登録未完了の機体による飛行許可の申請により、誤認や手続きの不整合が生じるリスクを減らすための措置と考えられます。特に、登録情報の不備や重複登録があるまま申請が通ってしまうと、飛行時のリスク管理や法的責任の所在が曖昧になることがあります。

また、国土交通省が2024年から段階的に進めている「ドローン制度の厳格化」「登録講習機関制度の整備」の一環として、DIPS2.0の運用ルールも強化されている流れです。


4. よくある質問(FAQ)

Q. すでに申請済みの飛行許可はどうなる?

A. 登録未完了状態で許可申請を行っていた場合、状況によっては審査が停止されたり、許可が取り消される可能性があります。登録完了後、再度申請が必要なケースもあります。

Q. 法人が包括申請している場合も対象?

A. はい。法人の包括許可申請でも、選択する機体が「登録完了済」である必要があります。機体更新中のまま申請すると、機体の情報が登録されず不備扱いになります。

Q. 機体の登録更新はどのくらい時間がかかる?

A. 通常、1〜2週間ほどで完了しますが、記載内容に不備があった場合は再提出となり、さらに時間がかかることがあります。余裕を持ったスケジュールが必要です。


5. 実際にあったトラブル事例

あるJMA卒業生の方は、講習修了後すぐに新しい機体を登録し、飛行許可を申請しようとしました。しかし、登録が「審査中」であることに気づかず、申請画面で機体を選択できずに焦る事態に。事前に登録完了を確認していれば、予定通り業務が開始できていたとのことです。

また、別の法人ユーザーでは、10機の登録更新を同時に行ったため、すべての申請が遅れ、調査用飛行が延期となりました。特に複数機体を保有している企業は、登録のステータスを随時確認する体制づくりが重要です。


6. 今後の対策とJMAのサポート体制

登録完了の確認を最優先に

飛行計画を立てる前に、必ずDIPS2.0で機体の登録状態を確認してください。講習修了後すぐに申請する予定の方は、講習前に登録申請を済ませておくと安心です。

JMAでは受講者へのDIPSサポートを強化

JMAドローンスクールでは、受講者がスムーズに登録・申請できるよう、DIPS2.0の使い方や申請タイミングのアドバイスを個別に行っています。特に初学者の方には、講習前の事前登録もサポートしています。


7. 制度変更の流れと今後の見通し

今回の変更は、「無人航空機操縦者技能証明の更新・再交付・限定変更」に関するルール見直しの一環と考えられます。特に令和7年3月の「事務処理要領」改訂では、技能証明や限定変更の申請ルールが大きく変わっており、それに伴いDIPSの運用もより厳密になっています【「無人航空機操縦者技能証明に関する事務処理要領」新旧対照表】。

今後もDIPS2.0の仕様は随時更新されていく見込みですので、JMAでは常に最新情報を確認しながら、講習・サポート内容を改善してまいります。


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