編集長の上高です。本日は、JMAが2021年から2022年にかけて取り組んだドローンショーの事業協力と実証実験について、旧公式サイトの記録をもとに振り返ります。
この記事は、JMA旧公式サイトに掲載していた活動記録を整理・再編集したアーカイブ記事です。当時の協力関係や計画を、現在も継続しているものとして扱わず、当時の事実関係が分かる形で再構成しています。
2021年、ドローンショーの可能性を地域へ届ける取り組みが始まった
JMA旧公式サイトでは、2021年11月8日、株式会社ドローンショーとの事業協力について公式発信を行いました。当時の発表では、JMAが全国に展開していた拠点網を生かし、ドローンショーという新しいエンターテインメントの活用可能性を各地域へ広げていく構想が示されていました。
この発表は、現在の契約関係や協力体制を示すものではありません。あくまで2021年当時、JMAがドローンショーの地域活用に関心を持ち、事業協力の協議と準備を進めていたことを記録するものです。
当時、ドローンショーは大規模イベントの映像などを通じて知られ始めていましたが、地域イベントで身近に触れる機会はまだ多くありませんでした。JMAは、地域での実装可能性を確かめるため、翌2022年に実証実験へ進みました。
2022年、岡山から実証実験を開始
旧公式記事によると、JMAは2022年5月から「地域とリアルデジタルドローンとの融合」をテーマに、ドローンショーによって生まれる新しい価値を検証する実証実験を開始しました。
最初の地域は岡山です。JMAの活動基盤がある岡山で実証を行い、その後、愛媛、山口、群馬、富山へ展開する計画が示されました。
同年9月11日には、愛媛県松山市で実証実験第2弾を開始したことを旧公式サイトで発信しています。その時点の公式記事では、5月の岡山を「開催済」、9月の愛媛を実施地域として記録し、10月に山口県と群馬県、11月に富山県での実施を予定していました。
このため、本アーカイブでは「5地域での展開を進めた取り組み」として整理しています。旧サイト上で確認できた資料だけでは、山口・群馬・富山の各回について最終的な実施結果まで確認できないため、実施済みと断定はしていません。
地域イベントと新しい空のエンターテインメントをつなぐ
実証実験の目的は、ドローンを並べて飛ばすこと自体ではありませんでした。地域イベントの中で、ドローンショーがどのような体験を生み出せるのか。新しい技術を地域の人がどのように受け止めるのか。運用面でどのような準備が必要なのか。そうした点を実際の地域で確かめることに意味がありました。
当時の公式記事では、飛行時間を10分程度、飛行予定台数を64台とする実証内容も示されていました。これは当時の実験計画に関する記録であり、現在のドローンショーの一般的な仕様を示すものではありません。
岡山から愛媛へ、そして山口・群馬・富山へ。地域ごとに異なる会場やイベント環境の中で、新しい空の表現をどう地域に取り入れるかを考える取り組みでした。
技術を見せるだけではなく、安全に社会へつなぐ
ドローンショーは、多数の機体を同時に運用する技術です。見る側にとっては華やかなエンターテインメントですが、その背景には機体管理、飛行計画、周辺の安全確保、運用体制など、多くの準備があります。
JMAは現在、「Safety as Culture. ― 空の安全を、日本の文化に ―」を掲げています。現在のJMAについてでは、飛ばせることだけではなく、安全に飛び続けられることを重視する考え方を示しています。
2021年から2022年のドローンショー実証実験も、当時のJMAが「新しい技術を地域に持ち込むとき、どのように社会と接点をつくるか」を考えていた活動の一つとして見ることができます。地域と技術をつなぐJMAの考え方は、現在の活動・実績にも続いています。
ドローンショーが広く知られる前から
技術が普及した後では、その存在は当たり前に見えます。しかし、新しい技術が社会に入っていく初期段階では、実際に試し、課題を確認し、地域の人に見てもらう機会が必要です。
JMAが2021年に事業協力を発表し、2022年に地域で実証実験を進めたことは、ドローンの可能性を飛行技術や空撮だけに限定せず、新しい地域体験やエンターテインメントへ広げようとした活動記録です。
この経験もまた、「無人航空機を安全に社会で活用できる人を育てる」という現在のJMAの役割につながっています。
JMAドローンスクール編集部 編集長 上高寛之


