約2,800坪の教育拠点。JMAドローンフィールドが支えてきた操縦者教育

岡山県吉備中央町にあるJMAドローンフィールドの教育環境 JMAドローンスクール

編集長の上高です。本日は、JMAが岡山県吉備中央町で運営してきたJMAドローンフィールドについて、旧公式サイトの記録と現在の会場情報をもとに振り返ります。

この記事は、JMA旧公式サイトに掲載していた活動記録を整理・再編集したアーカイブ記事です。旧記事に掲載されていた古い本部住所、電話番号、料金、募集情報は引き継がず、JMAの操縦者教育を支えてきた拠点として残すべき内容に絞って再構成しています。

約2,800坪のJMAドローンフィールド

JMA旧公式サイトでは、2023年8月6日、岡山県加賀郡吉備中央町にあるJMAドローンフィールドについて公式発信しました。記事では、約2,800坪の屋外フィールドとして、一等・二等無人航空機操縦士の資格取得を目指す受講者の実地教育や、操縦技術を磨くための訓練に使用していたことを紹介しています。

JMAドローンフィールドでの操縦訓練の様子

当時の記事には「国内最大級」という表現もありましたが、現在の全国施設との比較根拠を確認できないため、本アーカイブでは使用していません。保存版として重要なのは、広さを競うことではなく、実際の飛行環境の中で安全に操縦を学ぶための教育拠点として整備されてきたことです。

所在地は現在も、〒709-2333 岡山県加賀郡吉備中央町加茂市場210です。JMAの会場管理上でも、岡山会場の国家資格講習所在地として登録されています。

なぜ実地教育には十分な飛行環境が必要なのか

無人航空機の操縦は、機体を動かす操作だけで成り立つものではありません。飛行前の確認、周囲の安全確認、機体の状態、風や地形への対応、飛行中の判断、異常時の対応まで含めて、操縦者には複数の判断が求められます。

こうした力は、知識だけでは身につきません。実際に機体を飛ばし、状況に応じて判断する経験を積むことが重要です。JMAドローンフィールドは、実地教育の中でこうした経験を積むための場所として使われてきました。

旧記事では、初心者から経験者までを対象にした実践的な操縦訓練を行っていたことや、当時の国家資格講習における基本飛行、目視内、昼間飛行、最大離陸重量25kg未満に関する限定変更講習などに対応していたことが記録されています。これらは2023年当時の講習体制を示す記録であり、本記事では現在の実施メニューを保証するものとしては扱っていません。

国家資格制度と実地教育

2022年12月5日から、無人航空機操縦者技能証明制度が始まりました。国土交通省は、一等無人航空機操縦士と二等無人航空機操縦士の技能証明制度を設け、登録講習機関で所定の講習を修了した人は、指定試験機関での実地試験が免除される仕組みを整備しています。

JMAは登録講習機関として、一等・二等の国家資格講習を全国で運営しています。国家資格制度では、学科知識だけでなく、機体を安全に扱うための実地能力が求められます。だからこそ、実地教育を安定して行える場所は、講習品質を支える重要な基盤になります。

JMAドローンフィールドは、制度開始後の国家資格講習においても、岡山での実地教育を支えてきた拠点の一つです。

JMAが大切にしているのは「人を育てる」こと

JMAが目指しているのは、資格を取得する人を増やすことだけではありません。ドローンを安全に社会で活用できる人を育てることを重視しています。

広い飛行環境があっても、安全確認を省けば意味はありません。高性能な機体があっても、操縦者が周囲を見ずに飛ばせば安全な運用にはつながりません。教育拠点の価値は、飛ばせる場所があることではなく、正しい判断と行動を繰り返し学べることにあります。

JMAは現在、「Safety as Culture. ― 空の安全を、日本の文化に ―」を長期ビジョンに掲げています。安全を特別なルールとして意識するのではなく、操縦者の行動の中に自然に組み込まれている状態を目指す考え方です。

JMAの考え方については、JMAについてでも紹介しています。

JMAの教育活動を支える岡山の拠点として

JMAドローンフィールドは、全国の講習ネットワークの中にある岡山の教育拠点です。旧公式記事が公開された2023年当時から、国家資格講習や実地訓練を支える場所として活用されてきました。

現在のJMAでは、地域ごとの会場と本部が連携し、全国で操縦者教育を行っています。その中で、岡山のJMAドローンフィールドは、実際に機体を飛ばしながら学ぶ環境を支えてきた拠点の一つとして位置づけられます。

資格を取ることをゴールにせず、その後も安全に飛び続けられる人を育てる。JMAドローンフィールドの歩みは、現在のJMAが大切にしている教育の考え方につながっています。

JMAのこれまでの活動については、活動・実績でも紹介しています。

JMAドローンスクール編集部 編集長 上高寛之